travel」「trip」「journey」はいずれも日本語では「旅行」「移動」などと訳されますが、英語では表す範囲やニュアンスが大きく異なります。この記事では、それぞれの意味・使い方・会話での自然な使い分けを、例文とともにわかりやすく整理します。


結論

結論から言うと、

  • travel:旅行するという行動全般(動詞・名詞どちらもあり)
  • trip:具体的な旅行・外出の“出来事”
  • journey:長い移動・道のり(距離・時間が強調される)

ポイントは、travel=行為、trip=イベント、journey=道のり という役割の違いです。


1. travel / trip / journey の違い

まずは3つの単語を比較するために例文を見てみます。

I love to travel around the world.
世界中を旅行するのが大好きです。
Our trip to Hawaii was amazing.
ハワイへの旅行は素晴らしかったです。
The journey took more than ten hours.
その旅は10時間以上かかりました。

それぞれの役割をまとめると次の通りです。

  • travel:移動・旅行という“行動”自体
  • trip:特定の旅行という“イベント”
  • journey:長距離・長時間の“道のり”

2. travel の意味と使い方

travel は、「旅行する・移動する」という行動全般を指します。
動詞として使うのが一般的で、名詞としても使えますがややフォーマルです。

例文:

I usually travel for work.
私は仕事でよく出張します。
She loves to travel alone.
彼女は一人旅が大好きです。
Travel can broaden your perspective.
旅行は視野を広げてくれます。

ポイント:

  • 旅行行為そのものを表す
  • 動詞としてよく使う
  • 名詞 travel は抽象的でフォーマル寄り

3. trip の意味と使い方

trip は「具体的な旅行」「外出」「短期の旅」という“イベント”を指します。
最も日常会話で使われる名詞です。

例文:

We’re planning a trip to Osaka.
私たちは大阪旅行を計画しています。
How was your business trip?
出張はどうでしたか?
It was a short trip, but really fun.
短い旅行でしたが、とても楽しかったです。

ポイント:

  • 「具体的な旅行」「イベントとしての旅」
  • 日常で最も頻繁に使う「旅行」
  • travel のように動詞にはならない(× trip to Tokyo)

4. journey の意味と使い方

journey は「長い移動」「長距離の旅」「道のり」を指します。
旅そのもののストーリー性や時間の長さを強調するニュアンスがあります。

例文:

The journey across the desert was tough.
砂漠を越える旅は過酷でした。
It was a long journey home.
家までの道のりは長かった。
His journey taught him many lessons.
その旅は彼に多くのことを教えてくれました。

ポイント:

  • 長距離・長時間の“道のり”を強調
  • 感情・経験が伴う場合にも使われる
  • 旅行というより物語性のある旅

5. 似た英語表現

5-1. voyage(航海・長い旅)

船や飛行機での長距離移動を表すフォーマルな語です。旅の壮大さを強調します。

例文: The voyage took several weeks.
その航海は数週間かかりました。

5-2. excursion(小旅行・遠足)

短時間の外出・小さな旅を表し、学校遠足や観光ツアーで使われます。

例文: We went on a short excursion to the lake.
私たちは湖へ小旅行に行きました。

5-3. expedition(探検・調査旅行)

科学調査や探検など、特別な目的がある旅に使われる語です。

例文: The team started an expedition to the Arctic.
そのチームは北極へ探検に出発しました。

6. まとめ

表現 意味・ニュアンス 使われ方
travel 旅行するという行為全般 動詞が中心、名詞は抽象的
trip 具体的な旅行・外出 日常会話で最も一般的な名詞
journey 長い道のり・感情の伴う旅 移動距離や経験を強調

travel=行動、trip=イベント、journey=道のり。
この3つを押さえておくと、場面に合わせて自然に使い分けられるようになります。