「such as」と「like」はどちらも「〜のような・〜など」を表す表現ですが、意味とニュアンスは異なります。この記事では両者の違いを、例文・使い方・似た英語表現と合わせて詳しく解説します。


結論

結論から言うと、

  • such as:具体的な例を示す「〜など(例えば〜など)」
  • like:似ているものを比喩的に示す「〜のような・〜みたいな」

どちらも「何かを説明するための追加情報」という点では似ていますが、such as は実際の具体例like はたとえ話・イメージと押さえておくと理解しやすくなります。


1. such as と like の違い

まずは両者を比較するために、2つの文を見てみます。

We need fruits such as apples and oranges.
リンゴやオレンジなどの果物が必要です。

She sings like a professional singer.
彼女はプロの歌手のように歌います。

①では、fruits の具体例として applesoranges が出てきています。
このとき such as は「例えば〜など」として、実際に存在する具体例を挙げています。

一方②では、彼女は実際にはプロの歌手ではありません。
プロの歌手に「似ている」「そのように聞こえる」という、比喩的なイメージを表しています。このときに使うのが like です。

整理すると、

  • such as:同じグループに属する具体例を挙げる(例示)
  • like:何かに似ている様子をたとえて伝える(比喩)

2. such as の意味と使い方

such as は「〜のような」「〜など」と訳されますが、ポイントは実際に当てはまる例をいくつか挙げるときに使うという点です。

例文:

I enjoy outdoor activities such as hiking and camping.
ハイキングやキャンプなどのアウトドア活動が好きです。

Many companies require skills such as communication and teamwork.
多くの企業はコミュニケーションやチームワークなどのスキルを求めています。

such as の後ろには具体例が続き、フォーマル・ビジネス用途でも自然に使えるのが特徴です。


3. like の意味と使い方

like は「〜のような」「〜みたいな」と訳され、比喩的なイメージを伝えるときに使われます。

例文:

He runs like a cheetah.
彼はチーターのように走ります。

This tastes like chocolate.
これはチョコレートのような味がします。

It feels like summer today.
今日は夏みたいな感じです。

比喩や印象を伝える表現として、like は会話で非常に頻繁に使われます。


4. 似た英語表現

such aslike に似た表現を3つ紹介します。

4-1. including(〜を含む)

例文
We visited many countries, including Spain and Italy.
スペインやイタリアを含む多くの国を訪れました。

4-2. for example(たとえば)

例文
For example, you can start by reading simple articles.
たとえば、簡単な記事を読むことから始められます。

4-3. especially(特に)

例文
I love desserts, especially chocolate cake.
デザートが大好きで、特にチョコレートケーキが好きです。


5. まとめ

表現 意味・ニュアンス 関係性のイメージ
A like B(比喩) Aを別のものにたとえるとB(〜のような) A ≠ B(似ているだけ)
A like B(会話の例示) ラフに例を挙げる「〜とか」 A = B、A ∋ B
A such as B Aの具体例としてB(例えば〜など) A = B、A ∋ B

例示=such as、比喩=like と覚えておくと、実践で迷いません。