such as と like。
どちらも日本語では「〜のような」「〜など」と訳されるため、
英語学習者が長年つまずき続ける表現のひとつです。
文法書を読めば、
- such as は例示
- like は比喩
と書いてあります。
しかし、それを読んだだけで「使える」ようになる人は多くありません。
なぜでしょうか。
それは、意味ではなく「考え方の違い」を理解しないまま、
日本語訳で処理してしまっているからです。
この記事では、
- such as と like が使われる瞬間、話し手は何を考えているのか
- なぜ日本人はこの2つを混同しやすいのか
- 実際の会話・文章ではどう選ばれているのか
を、感覚と言葉の両面から徹底的に解説します。
読み終わるころには、
「どっちを使えばいいか分からない」という状態から
確実に抜け出せるはずです。
結論:such as と like は「説明」と「イメージ」で役割が違う
まず、全体像を一言でまとめます。
- such as:話を分かりやすくするための具体例
- like:似ていると感じたイメージ・印象
言い換えると、
such as は「整理のための言葉」
like は「感覚を伝える言葉」
この違いを軸にすると、
両者は驚くほどクリアに分かれます。
1. such as と like を一瞬で見分ける視点
まずは、典型的な2文を見てください。
リンゴやオレンジなどの果物が必要です。
彼女はプロの歌手のように歌います。
この2文の違いは、
「正しい・間違い」ではなく、
話し手が何をしようとしているかにあります。
①では、話し手は
- 「果物が必要」という話題を出し
- それだけでは曖昧なので
- 分かりやすい例を補足しています
つまり、説明を補強するための例出しです。
一方②では、
- 彼女の歌い方を聞いて
- 頭に浮かんだイメージが
- 「プロの歌手っぽい」だった
その印象を、そのまま言葉にしています。
2. such as の正体:話を「分類」するための道具
such as は、
情報を整理し、相手に正確に伝えるための表現です。
話し手は、頭の中で次のような順番で考えています。
- まず大きなカテゴリを思い浮かべる
- その中身を相手が想像できるか考える
- 分かりやすい具体例を足す
例えば、
サッカーやバスケットボールなどのスポーツが好きです。
この文では、
- sports という大きな枠があり
- その中の代表例として soccer / basketball を挙げています
重要なのは、
挙げられている例が、必ずそのカテゴリに含まれていることです。
such as がしっくりくる場面
- 説明しているとき
- 文章・レポート・記事
- 話を整理したいとき
そのため、such as は
- 少しフォーマル
- 落ち着いた印象
- 論理的
な響きを持ちます。
3. like の正体:感じた「似ている」をそのまま伝える言葉
like は、
話し手の感覚や印象を、そのまま相手に渡す表現です。
ここでは、
- 分類
- 整理
は行われていません。
あるのは、
「これ、〇〇っぽいな」という直感
だけです。
ここは映画のワンシーンみたいだ。
この文で、
- この場所が映画の一部である必要はありません
- 映画に分類されるわけでもありません
ただ、
「そう感じた」
という事実を伝えているだけです。
like がしっくりくる場面
- 会話
- 感想
- 主観的な表現
そのため、like は
- カジュアル
- 感覚的
- 話し言葉寄り
な印象になります。
4. なぜ日本人は such as と like を混同するのか
日本語では、
- 「〜のような」
- 「〜など」
が、文脈次第で広く使われます。
そのため、
- 例なのか
- たとえなのか
を、そこまで厳密に区別しなくても通じてしまいます。
しかし英語では、
- 同じグループか
- 似ているだけか
を常に区別します。
ここを曖昧にしたまま英語を使うと、
「意味は通じるが、英語としては不自然」
という状態になりやすくなります。
5. 自分で判断できるようになるチェックポイント
迷ったときは、次の質問を自分に投げてください。
「これは分類の話か?それとも印象の話か?」
- 分類・説明 → such as
- 印象・感覚 → like
これだけで、
判断ミスは激減します。
6. 似た表現との位置関係を整理する
including(〜を含む)
including は、
「全体を言ったあとで、これも含まれます」と補足する表現です。
上司を含めて多くの人を招待しました。
especially(特に)
especially は、
同じグループの中で強調したいものを示します。
音楽が好きで、特にジャズが好きです。
整理すると、
- 例示 → such as
- 強調 → especially
- 印象 → like
という役割分担になります。
7. まとめ:such as と like は「役割」で覚える
| 表現 | 何をしているか |
|---|---|
| such as | 話を分かりやすくするための例出し |
| like | 感じたイメージの共有 |
日本語訳ではなく、
「今、自分は何を伝えたいのか」で選ぶ。
これができるようになれば、
such as と like はもう混乱しません。