some」と「any」はいずれも「いくつかの・いくらかの」と訳されますが、英語では話し手の想定文のタイプ(肯定・疑問・否定)によって使い分けられます。この記事では、その違いを例文とともに整理します。


結論

結論から言うと、

  • some:ある程度「ある」と想定して使う
  • any:あるかどうか「分からない・限定しない」

基本は
some=肯定寄り、any=中立・否定寄り
と覚えると理解しやすくなります。


1. some と any の違い

まずは典型的な例文で比較してみましょう。

I have some friends in Tokyo.
東京に友達が何人かいます。
Do you have any questions?
何か質問はありますか?

①は「いることが前提」、
②は「あるかどうか分からない」という前提です。

  • some:存在を前提にする
  • any:存在を限定しない

2. some の意味と使い方

some は「いくつかの」「ある程度の」という意味で、
話し手が存在を想定している場合に使われます。

例文:

I bought some bread.
パンをいくつか買いました。
She gave me some advice.
彼女はいくつかアドバイスをくれました。
Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか?

ポイント:

  • 肯定文でよく使われる
  • 数えられる名詞・数えられない名詞どちらも可
  • 勧誘・申し出の疑問文でも使われる

3. any の意味と使い方

any は「何か(あれば)」「どれでも」という意味で、
存在を前提にしないときに使われます。

例文:

I don’t have any money.
お金が全くありません。
Do you have any plans tonight?
今夜何か予定はありますか?
You can choose any seat you like.
好きな席をどれでも選べます。

ポイント:

  • 疑問文・否定文で基本的に使う
  • 「どれでも」という強調にも使える
  • 数の制限がない

4. 似た英語表現

4-1. a few / a little(少しある)

a few(可算)・a little(不可算)は、
「少ないがゼロではない」ことを明確に伝えます。

例文: I have a few questions.
質問が少しあります。

4-2. many / much(多い)

many(可算)・much(不可算)は量が多いことを示します。

例文: Do you have much time?
時間はたくさんありますか?

4-3. several(いくつかの)

several は some よりやや具体的な数をイメージさせます。

例文: She asked several questions.
彼女はいくつか質問しました。

5. まとめ

表現 使う場面 前提
some 肯定文・勧誘 存在を想定
any 疑問文・否定文 存在を限定しない

some=ある前提、any=あるか分からない。
この意識だけで、使い分けはほぼ迷わなくなります。