「miss」と「lose」はいずれも日本語では「失う」「逃す」などと訳されますが、英語では使い方や意味が大きく異なります。この記事では、両者の違いと自然な使い分けを例文とともに詳しく解説します。
目次
結論
結論から言うと、
- miss:機会・タイミング・人を「逃す」「いないと寂しく思う」。
- lose:物・試合・お金などを「失う」「負ける」。
つまり、miss=逃す・会えなくて寂しい、lose=失う・負ける という明確な区別があります。
1. miss / lose の違い
例文でニュアンスの差を確認しましょう。
① I missed the train.
電車に乗り遅れました。(機会を逃した)
電車に乗り遅れました。(機会を逃した)
② I lost my wallet.
財布をなくしました。(物を失った)
財布をなくしました。(物を失った)
- miss:機会・タイミング・人を「逃す」
- lose:物を失う・試合で負ける
2. miss の意味と使い方
miss は「逃す」「会えなくて寂しい」という意味を持つ多用途の動詞です。
機会やタイミング、人に対して使う点が特徴です。
例文:
① I missed the bus.
バスに乗り遅れました。
バスに乗り遅れました。
② I miss you.
あなたに会えなくて寂しいです。
あなたに会えなくて寂しいです。
③ Don’t miss this chance.
このチャンスを逃さないで。
このチャンスを逃さないで。
ポイント:
- 時間・機会を逃す
- 「会えなくて恋しい」という感情も表す
- 物を失くす意味では使わない
3. lose の意味と使い方
lose は「失う」「なくす」「負ける」を表す動詞で、物理的なものから抽象的なものまで幅広く使われます。
例文:
① I lost my keys.
鍵をなくしました。
鍵をなくしました。
② Our team lost the game.
私たちのチームは試合に負けました。
私たちのチームは試合に負けました。
③ He lost his job.
彼は仕事を失いました。
彼は仕事を失いました。
ポイント:
- 物・試合・機会などを失う(失った結果が明確)
- 日常的にもビジネスでも頻出
- 人に対して「恋しい」は表さない
4. 似た英語表現
4-1. drop(落とす/失うきっかけ)
drop は「落としてしまう」が基本で、その結果として「失くす」場合もあります。
例文: I dropped my phone somewhere.
どこかでスマホを落としました。
どこかでスマホを落としました。
4-2. fail to(〜し損なう)
fail to は「〜できなかった」という意味で、miss と同様「機会を逃す」ニュアンスに近いことがあります。
例文: I failed to meet the deadline.
締切に間に合いませんでした。
締切に間に合いませんでした。
4-3. waste(無駄にする)
waste は「時間・お金・機会を無駄にする」で、miss と lose の文脈と関連します。
例文: Don’t waste your time.
時間を無駄にしないで。
時間を無駄にしないで。
5. まとめ
| 表現 | 意味・ニュアンス | 特徴 |
|---|---|---|
| miss | 機会を逃す・会えなくて寂しい | タイミングや感情に使う/物には使わない |
| lose | 物をなくす・試合で負ける・仕事などを失う | 結果として「失った」ことが重要 |
miss=逃す/恋しい、lose=失う/負ける。
この違いを理解すれば、状況に応じて自然な英語表現が使えるようになります。