「look up」「search」「research」はいずれも「調べる」と訳されますが、英語では“探し方”と“目的の深さ”がまったく異なります。
・辞書で単語を調べる
・机の上の鍵を探す
・レポートのために資料を集める
これらはすべて英語では別の動詞を使います。
この記事では、それぞれの使い分けを例文とともに詳しく解説します。
目次
結論
結論から言うと、
- look up:辞書・データベースで「ピンポイントで調べる」
- search:場所・情報を「探す/検索する」
- research:時間をかけて体系的に「研究する/調査する」
つまり、
- look up=特定項目を調べる(短時間)
- search=探す/検索する(対象が不明)
- research=深く調査・研究する(長時間)
深さのイメージは
research > search > look up
になります。
1. look up / search / research の違い
例文で比較すると違いが明確になります。
① look up
I will look up the word in the dictionary.
辞書でその単語を調べます。
I will look up the word in the dictionary.
辞書でその単語を調べます。
② search
She searched for her keys.
彼女は鍵を探しました。
She searched for her keys.
彼女は鍵を探しました。
③ research
He is researching climate change.
彼は気候変動について研究しています。
He is researching climate change.
彼は気候変動について研究しています。
look up は「単語や項目など特定の情報にアクセスする」
search は「見つかるかどうかわからないものを探す」
research は「深く体系的に調査する」
という違いがあります。
2. look up の意味と使い方(辞書・リストで調べる)
look up は「辞書・データベース・一覧表から特定の情報を調べる」という意味です。
短時間で「調べて答えを得る」というニュアンスがあります。
よく使われる場面:
- 辞書で単語を調べる
- 地図で場所を調べる
- データベースで情報を検索する
- 電話番号や住所を調べる
例文:
① Let me look up your order number.
注文番号を調べますね。
注文番号を調べますね。
② You can look up the location on Google Maps.
Googleマップで場所を調べられますよ。
Googleマップで場所を調べられますよ。
look up の特徴:
- 「辞書的・一覧的」な調査
- 特定のピンポイント情報にアクセスする
- 短時間の調べものに最適
3. search の意味と使い方(探す/検索する)
search は「探す」「検索する」を意味し、対象がどこにあるかわからないときに使います。
- 鍵・財布など物理的なものを探す
- インターネットで調べる
- メールボックスを検索する
例文:
① I searched the entire room.
部屋中を探しました。
部屋中を探しました。
② She searched for information online.
彼女はオンラインで情報を検索しました。
彼女はオンラインで情報を検索しました。
③ Search the website for updates.
そのサイトで更新情報を検索してください。
そのサイトで更新情報を検索してください。
search の特徴:
- 対象が見つかるか不明な状態で探す
- 物理的にもデジタル検索にも使える
- look up より広範囲の調査
4. research の意味と使い方(研究する・詳しく調査する)
research は「研究する」「詳しく調査する」という意味で、
時間をかけて体系的に情報を集め、分析する行為を指します。
以下のような場面で使われます:
- 学術研究
- ビジネス市場調査
- レポートや論文作成のための調査
- 科学的な調査
例文:
① He is researching customer behavior.
彼は顧客行動を調査しています。
彼は顧客行動を調査しています。
② She researched the topic for her thesis.
彼女は論文のためにそのテーマを研究しました。
彼女は論文のためにそのテーマを研究しました。
③ We need to research the market before launching the product.
製品を発売する前に市場調査が必要です。
製品を発売する前に市場調査が必要です。
research の特徴:
- 学術的・体系的な調査
- 長期間の調査・分析を含む
- search より深く専門性が必要
5. 似た英語表現
5-1. investigate(徹底的に調査する)
例文
The police are investigating the case.
警察はその事件を調査しています。
The police are investigating the case.
警察はその事件を調査しています。
research よりも「原因究明」のニュアンスが強い。
5-2. look into(〜を調べる)
例文
I will look into the issue.
その問題を調べます。
I will look into the issue.
その問題を調べます。
business で頻出。「詳しく確認する」に近い。
5-3. find out(情報を突き止める)
例文
We need to find out what happened.
何が起きたのか突き止める必要があります。
We need to find out what happened.
何が起きたのか突き止める必要があります。
結果にフォーカスした「見つけ出す」表現。
6. まとめ
| 表現 | 意味・ニュアンス | 特徴 |
|---|---|---|
| look up | 特定の情報を調べる | 辞書・一覧表・データベースで短時間の調査。 |
| search | 探す/検索する | 物理・デジタル両方。対象が不明なときの探索。 |
| research | 研究する・深く調査する | 長期的で体系的。学術やビジネスで使う。 |
look up=辞書的、search=探索、research=研究。
この違いを理解すると、状況に応じて自然な「調べる」の英語が使い分けられます。