job と work は、どちらも日本語では「仕事」と訳されます。
しかし実際の英語では、この2語はほぼ別物として使い分けられています。
たとえば次の質問。
- What is your job?
- What kind of work do you do?
どちらも自然ですが、
ネイティブが頭の中で見ているものはまったく違います。
この記事では、
- job と work の本質的な違い
- なぜ日本人は混同しやすいのか
- 名詞・動詞としての役割の差
- 会話で迷わなくなる判断基準
を、「意味」ではなく考え方の違いから徹底的に解説します。
結論:job は「立場・枠」、work は「行為・中身」
まず結論を一言でまとめます。
- job:職業・役職・雇用されたポジション
- work:実際に行う作業・労働そのもの
言い換えると、
job は「肩書き」
work は「やっていること」
この視点が、すべての使い分けの軸になります。
1. 例文で直感的に違いをつかむ
私の仕事(職業)は英語を教えることです。
今日はやる仕事(作業)がたくさんあります。
①は「どんな職に就いているか」。
②は「今日やるタスクの量」。
同じ「仕事」でも、
話している対象が違うことが分かります。
2. job の正体:「雇用されたポジション」を表す名詞
job は、雇用・契約・役割と強く結びついた言葉です。
話し手の意識は、
「どんな立場で社会と関わっているか」
に向いています。
job が使われる典型的な場面
- 職業を聞く・答える
- 就職・転職の話
- ポジション・役職の話
お仕事は何ですか?
この質問で聞かれているのは、
- 毎日どんな作業をしているか
ではなく、
- どんな職業・立場に就いているか
です。
job は「数えられる」
job は可算名詞です。
新しい仕事(職)を探しています。
これは job が、
- 枠
- ポジション
として捉えられているからです。
3. work の正体:「働くという行為・中身」
work は、
実際に体や頭を使って行う活動そのものを表します。
話し手の意識は、
「何をしているか」「どれだけあるか」
に向いています。
work が使われる典型的な場面
- 作業量の話
- 忙しさの話
- 働く行為そのもの
今日は仕事がたくさんあります。
ここでは、
- 職業
ではなく、
- タスクの量
が問題になっています。
work は基本的に数えられない
work は通常、不可算名詞です。
正しくは、
work は「かたまり」として扱われます。
4. 動詞としての work
work は動詞としても非常によく使われます。
私は病院で働いています。
ここでは、
- 職種の細かい内容
よりも、
- 働いているという事実
が伝えられています。
job は動詞では使えません。
5. なぜ日本人は job と work を混同するのか
日本語の「仕事」は、
- 職業
- 作業
- 役割
を一語でカバーします。
そのため英語でも、
- job = 仕事
- work = 仕事
と覚えてしまいがちです。
しかし英語では、
- job → 社会的な立場
- work → 行為・中身
と視点がはっきり分かれています。
6. 迷ったときの判断基準
迷ったら、次の質問をしてください。
- 職業・ポジションの話? → job
- 作業・忙しさの話? → work
もう一つの便利な軸は、
- 数えたい? → job
- 数えない? → work
です。
7. 実際の会話でのニュアンス差
(職業・立場が好き)
(やっている内容が好き)
同じ「仕事が好き」でも、
伝わるニュアンスは異なります。
8. まとめ:job と work は「枠」と「中身」
| 表現 | 意味の中心 |
|---|---|
| job | 職業・役職・ポジション |
| work | 作業・労働・行為 |
日本語訳に頼らず、
「立場の話か?中身の話か?」
で考える。
それができれば、
job と work は自然に使い分けられるようになります。