「house」と「home」はいずれも「家」を意味しますが、英語では明確な違いがあります。この記事では、両者のニュアンスや使われ方の差を、例文とともにわかりやすく整理します。
目次
結論
結論から言うと、
- house:物理的な建物としての家(建物そのもの)
- home:家・家庭・帰る場所という「心の拠り所」
つまり、house=建物、home=心の帰る場所 という本質的な違いがあります。
1. house / home の違い
例文で違いを確認します。
① This house was built 50 years ago.
この家(建物)は50年前に建てられました。
この家(建物)は50年前に建てられました。
② I feel relaxed when I’m at home.
家にいるとリラックスできます。
家にいるとリラックスできます。
- house:建物・物件としての「家」
- home:生活する場所・帰る場所としての「家」
同じ「家」でも、視点が“建物”なのか “生活の場”なのかで使い分けが必要です。
2. house の意味と使い方
house は物理的な構造物(建物)を指します。
買う・売る・建てる・修理するなど、建物としての扱いに使われます。
例文:
① They bought a new house last year.
彼らは昨年、新しい家(建物)を購入しました。
彼らは昨年、新しい家(建物)を購入しました。
② This house needs some repairs.
この家は修理が必要です。
この家は修理が必要です。
③ The house has three bedrooms.
この家には3つの寝室があります。
この家には3つの寝室があります。
ポイント:
- 物件としての「家」=建物
- 買う、売る、建てるなどの文脈に使う
- home より具体的・物理的な表現
3. home の意味と使い方
home は「生活の場・帰る場所」という感情的な意味を持つ単語です。
物件の構造ではなく“生活する場所”を強調します。
例文:
① I miss my home whenever I travel.
旅行中はいつも家が恋しくなります。
旅行中はいつも家が恋しくなります。
② Welcome home!
おかえりなさい!
おかえりなさい!
③ Home is where you feel comfortable.
家とは、あなたが安心できる場所のことです。
家とは、あなたが安心できる場所のことです。
ポイント:
- 心の拠り所・生活の場としての家
- 形のない「家」も表現できる(実家・自宅・祖国など)
- 「帰る」という動きと相性がよい(go home)
4. 似た英語表現
4-1. residence(居住地:フォーマル)
residence はフォーマルな「居住地」を指し、書類・法律・ビジネス文書で使われます。
home のような感情的なニュアンスは含みません。
例文: Please enter your current residence.
現在の居住地を入力してください。
現在の居住地を入力してください。
4-2. apartment(アパート・部屋そのもの)
物件の種類としての「住まい」。house より小規模で、建物の一部としての住居を表します。
例文: She lives in a small apartment.
彼女は小さなアパートに住んでいます。
彼女は小さなアパートに住んでいます。
4-3. hometown(故郷・生まれた街)
hometown は home の感情的ニュアンスに近く、心のルーツを表します。
「建物」ではなく「生まれ育った地域」を意味します。
例文: My hometown is peaceful and beautiful.
私の故郷は静かで美しいです。
私の故郷は静かで美しいです。
5. まとめ
| 表現 | 意味・ニュアンス | 特徴 |
|---|---|---|
| house | 建物としての家 | 物件・構造に焦点 |
| home | 生活の場・帰る場所としての家 | 感情・安心感に焦点 |
house=建物、home=心の帰る場所。
この違いを理解しておくと、物件の話から日常会話まで自然な英語表現が使えるようになります。