「get used to」と「used to」は、見た目がよく似ていますが、意味はまったく異なります。get used to は“慣れていく過程”、used to は“昔そうだった(今は違う)”というニュアンスを表すため、英会話で混同すると誤解を招きやすい表現です。日本語訳が似ているため間違いやすいこの2つを、例文を用いて正確に整理します。
結論
結論から言うと、
- get used to:〜に慣れていく(過程)
- be used to:〜に慣れている(状態)
- used to:以前は〜していた/以前は〜だった(過去の習慣)
つまり、“to の後が名詞なら慣れる系(get/be used to)”、
“to の後が動詞原形なら過去の習慣(used to)” と覚えると混乱しません。
1. get used to と used to の違い
まずはニュアンスを比較するための例文を見てみます。
① I’m getting used to my new job.
新しい仕事に慣れてきています。
新しい仕事に慣れてきています。
② I used to work here.
以前ここで働いていました(今は違う)。
以前ここで働いていました(今は違う)。
①は「慣れていく途中」。
②は「以前はそうだったけれど今は違う」。
さらに比較の鍵は以下の点にあります:
- get used to(慣れる過程):to の後ろは名詞 or 動名詞
- be used to(慣れている状態):to の後ろは名詞 or 動名詞
- used to(過去の習慣):to の後ろは動詞原形
これが両者を見分ける最も重要なポイントです。
2. get used to の意味と使い方(慣れていく過程)
get used to は「〜に慣れていく」という意味で、状態の変化・過程を示します。
to の後ろは **名詞** または **動名詞(〜ing)** を置きます。
例文:
① I’m getting used to living alone.
一人暮らしに慣れてきています。
一人暮らしに慣れてきています。
② He got used to the cold weather.
彼は寒い気候に慣れました。
彼は寒い気候に慣れました。
③ You will soon get used to your new routine.
すぐに新しい生活リズムに慣れますよ。
すぐに新しい生活リズムに慣れますよ。
get used to の特徴:
- 「慣れる途中」を表す(過程)
- to の後は名詞・動名詞(〜ing)
- 状態の変化を表現するのに便利
「今まさに慣れていく途中」なら get used to を使います。
3. used to の意味と使い方(以前は〜していた)
used to は「以前はよく〜した」「昔は〜だった」という意味で、
過去の習慣や過去の状態を示します。今はそうではないことを含意します。
to の後ろには必ず動詞の原形が来ます。
例文:
① I used to play soccer.
昔はサッカーをしていました。
昔はサッカーをしていました。
② She used to live in London.
彼女は以前ロンドンに住んでいました。
彼女は以前ロンドンに住んでいました。
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