common、ordinary、usual は、いずれも日本語では
「普通の」「よくある」
と訳されることが多く、英語学習者にとって非常に混同しやすい形容詞です。
日本語では、
よくある話
普通の生活
いつものやり方
を、状況に応じて感覚的に言い換えますが、英語ではこの3語は
それぞれ見るポイントがまったく異なります。
この記事では、
- common / ordinary / usual の根本的な違い
- 「多さ」「特別でなさ」「基準」という視点の切り分け
- なぜ common sense は言えて usual sense は言えないのか
- 日本語の「普通」が英語でズレる理由
を軸に、感覚レベルで整理していきます。
結論:common=多い、ordinary=特別でない、usual=いつも通り
まず結論です。
- common:多くの人・場所で見られる
- ordinary:特別ではない、ごく一般的
- usual:いつもと同じ、通常の
英語では、
頻度・評価・基準
のどれを見ているかで単語が変わります。
1. common の核イメージ|多くの場所で共有されている
common の中心にあるのは、
多くの人に当てはまる・広く見られる
という考え方です。
これはよくあるミスです。
ここでは、
そのミスが
多くの人に共通して起きている
ことがポイントです。
2. common が使われる典型的な対象
- ミス・問題・現象
- 習慣・文化
- 知識・感覚(common sense)
プレゼン前に緊張するのはよくあることだ。
ここでは、
多くの人が経験する
という点が強調されています。
3. ordinary の核イメージ|特別ではない
ordinary の中心にあるのは、
目立たない・平凡・特別扱いされない
という評価です。
ただの普通の一日だった。
ここでは、
多いか少ないかではなく、
印象として特別ではない
ことが重要です。
4. ordinary が使われる典型的な対象
- 日常生活
- 人・仕事・出来事
- 特別さを否定したい場面
彼は普通の会社員だ。
この文は、
悪い意味ではなく、
特別な肩書きではない
というニュアンスです。
5. usual の核イメージ|いつもと同じ
usual の中心にあるのは、
基準・パターンとして定着している状態
です。
いつものコーヒーをください。
ここでは、
その人にとっての
定番・習慣
が表されています。
6. usual が使われる典型的な対象
- 行動・習慣
- 選択・注文
- 日課・ルーティン
彼はいつもより遅く到着した。
ここでは、
本人の通常状態
が基準になっています。
7. common / ordinary / usual の決定的な違い
3語を並べると、違いがよりはっきりします。
- common:多くの人に当てはまるか
- ordinary:特別かどうか
- usual:いつも通りかどうか
同じ「普通」でも、
見ている角度がまったく違う
ことが分かります。
8. 日本語の「普通」が生むズレ
日本語の「普通」は、
多い・特別でない・いつも通り
を一語で表します。
英語では、
どの意味の「普通」なのかを必ず特定する
必要があります。
9. 迷ったときの判断ポイント
次の質問をしてみてください。
- 多くの人に当てはまる? → common
- 特別ではない? → ordinary
- いつもと同じ? → usual
この3点で考えると、
ほとんど迷わなくなります。
10. まとめ|3語は「普通」の種類が違う
common / ordinary / usual の違いは、
単語の暗記ではなく、
英語が何を基準に世界を見ているか
の違いです。
common は数の話。
ordinary は評価の話。
usual は基準の話。
この切り分けができるようになると、
英語表現は一段階、精密になります。