「choose」「select」「pick」はいずれも日本語では「選ぶ」と訳されますが、英語では場面や丁寧さのレベルによって使い分けが必要です。この記事では、それぞれのニュアンス・使い方・例文を整理し、どの場面でどの動詞を使えば良いかをわかりやすく解説します。
目次
結論
結論から言うと、
- choose:最も一般的な「選ぶ」。口語・文章どちらにも使える中間レベル。
- select:フォーマルで慎重な「選択」。基準に基づいて選ぶイメージ。
- pick:カジュアルで素早い「選ぶ」。手で“ひょいっと取る”感覚。
3つとも意味は似ていますが、choose は中間・select は丁寧・pick はカジュアルという軸で覚えると使いやすくなります。
1. choose / select / pick の違い
まずは3つの動詞がどのように違うか、例文で比較してみましょう。
① You can choose any drink you like.
好きな飲み物を選んでいいよ。
好きな飲み物を選んでいいよ。
② Please select your preferred option from the list.
リストから希望のオプションを選択してください。
リストから希望のオプションを選択してください。
③ Just pick one quickly.
とりあえず早く一つ適当に選んで。
とりあえず早く一つ適当に選んで。
- choose:一般的な「選ぶ」(あらゆる場面に対応)
- select:丁寧・フォーマルで、基準に沿った選択
- pick:ラフ・カジュアル、直感的に選ぶイメージ
2. choose の意味と使い方
choose は最も広く使える「選ぶ」。フォーマルでもカジュアルでも自然で、迷ったら choose を選べばまず間違いません。
例文:
① I can’t choose between these two bags.
この2つのバッグのどちらにするか決められません。
この2つのバッグのどちらにするか決められません。
② She chose the blue dress.
彼女は青いドレスを選びました。
彼女は青いドレスを選びました。
ポイント:
- ニュートラルで万能
- 「どれにしようかな」と考えながら選ぶイメージ
3. select の意味と使い方
select はフォーマルな文脈で使われ、慎重に選ぶ・基準に沿って選抜するニュアンスがあります。ビジネス文書・システム操作・専門的な選定に向いています。
例文:
① Please select a payment method.
支払い方法を選択してください。
支払い方法を選択してください。
② The committee selected five candidates.
委員会は5名の候補者を選抜しました。
委員会は5名の候補者を選抜しました。
ポイント:
- フォーマルで丁寧な「選択」
- ルール・基準・審査がある場面で使用
4. pick の意味と使い方
pick はカジュアルでスピーディーな「選ぶ」。直感的・適当に・手でつまむイメージがあり、会話で非常によく使われます。
例文:
① Pick any seat you like.
好きな席どこでも座っていいよ。
好きな席どこでも座っていいよ。
② He picked a random book from the shelf.
彼は棚から適当に本を一冊選びました。
彼は棚から適当に本を一冊選びました。
ポイント:
- 会話で最も自然な「サッと選ぶ」
- 深く考えず直感的に選ぶニュアンス
5. 似た英語表現
5-1. decide(決める)
例文: I decided to buy it.
それを買うことに決めました。
それを買うことに決めました。
5-2. opt for(〜を選択する:フォーマル)
例文: She opted for the cheaper plan.
彼女はより安いプランを選びました。
彼女はより安いプランを選びました。
5-3. choose from(〜の中から選ぶ)
例文: You can choose from various options.
さまざまな選択肢から選べます。
さまざまな選択肢から選べます。
6. まとめ
| 表現 | 意味・ニュアンス | フォーマル度 |
|---|---|---|
| choose | 最も一般的・中立的な「選ぶ」 | 中 |
| select | 丁寧で基準に沿った「選択」 | 高 |
| pick | カジュアルで直感的に「選ぶ」 | 低 |
choose=万能、select=丁寧、pick=カジュアル。
この3つの軸を押さえておくと、「選ぶ」を正しく言い分けられるようになります。