meet と see の違い|英語の「会う」はなぜ2つに分かれているのか

meetsee は、どちらも日本語では

「会う」

と訳されるため、多くの英語学習者が混乱する動詞です。

学校英語では、

meet = 会う
see = 会う

のように並べて覚えてしまい、

「結局どっちでもいいのでは?」

と感じた経験があるかもしれません。

しかし英語では、この2語は

「会うという行為の質そのもの」がまったく違う

ため、ネイティブが迷うことはほとんどありません。

この記事では、

  • meet と see の根本的な違い
  • 初対面/再会/約束の有無による使い分け
  • なぜ英語ではこの2語を分ける必要があるのか
  • 日本語の「会う」が曖昧すぎる理由

を軸に、感覚レベルで理解できるよう解説します。


結論:meet は「関係が成立する会い方」、see は「接触としての会い方」

まず結論です。

  • meet:人と人の関係が成立する「会う」
  • see:相手に会うという事実・接触を表す「会う」

英語では、

会ったことで何が起きるか

によって動詞が変わります。


1. meet の核イメージ|人と人が「出会う・成立する」

meet の中心にあるのは、

人と人が対面し、関係や出来事が成立する

という考え方です。

Nice to meet you.
はじめまして。

この表現が示す通り、

meet は

初対面

と非常に相性が良い動詞です。

この瞬間に、

「知り合いになる」

という関係が生まれます。


2. meet が使われる典型的な場面

  • 初対面の人に会う
  • 約束して人に会う
  • 公式・フォーマルな面会
I met my boss this morning.
今朝、上司に会った。

ここでは、

単に顔を見たのではなく、

会うという行為自体が一つの出来事

になっています。


3. meet は「約束」「目的」と相性が良い

meet は、

予定・目的・意味のある会合

を前提にすることが多い動詞です。

Let’s meet at the station at 7.
7時に駅で会おう。

この場合、

「会うこと」自体が目的です。


4. see の核イメージ|相手を視界に入れる・接触する

see の中心にあるのは、

相手に会ったという事実・経験

です。

I saw her yesterday.
昨日、彼女に会った。

この文では、

会ったこと自体に

特別な意味やイベント性は含まれていません。


5. see が使われる典型的な場面

  • 知っている人に会う
  • 日常的・偶然の再会
  • 短時間の接触
I see my parents every week.
毎週両親に会っている。

ここでは、

会うことは特別な出来事ではなく、

日常の一部

です。


6. 初対面で see が使えない理由

× Nice to see you.(初対面)

この表現は、

すでに知っている相手

に対して使います。

初対面では、

関係がまだ成立していないため、

meet が選ばれます。


7. meet と see の入れ替えで起きるズレ

例を比較してみましょう。

I met a doctor yesterday.
昨日、(ある出来事として)医者に会った。
I saw a doctor yesterday.
昨日、診察を受けた。

後者では、

医者に行った

という意味合いになります。

see は、

職業・サービスとの接触にも使われるのが特徴です。


8. ネイティブの感覚|イベントか、日常か

ネイティブは無意識に考えています。

  • この「会う」は出来事か? → meet
  • ただ会っただけか? → see

この判断が、

動詞選択につながっています。


9. 日本語の「会う」が生む誤解

日本語の「会う」は、

出来事・日常・初対面・再会

をすべて含みます。

英語では、

会うという行為を分解して捉える

ため、動詞が分かれます。


10. まとめ|meet と see は「会い方の違い」

meet と see の違いは、

単語の違いではなく、

会うという行為の意味づけの違い

です。

meet は、

人と人が出会い、関係が成立する瞬間。

see は、

日常の中で相手と接触する経験。

この切り分けを理解すると、

英語の「会う」は一気にクリアになります。