「job」と「work」は、どちらも日本語では「仕事」と訳されるため混同しやすい単語です。しかし英語では、job は“職業・任務としての仕事”、work は“作業・労働全般”を指すという明確な使い分けがあります。この違いを理解すると、英会話・ビジネスメール・自己紹介などで自然な表現が使えるようになります。
目次
結論
結論から言うと、
- job:職業・職務・役割としての「仕事」
- work:作業・労働・仕事全般(数えられない名詞)
つまり、job は“ポジション”、work は“作業そのもの”を表す語です。
1. job と work の違い
まずは例文で比較してみます。
① I love my job.
私は自分の仕事(職業)が大好きです。
私は自分の仕事(職業)が大好きです。
② I have a lot of work today.
今日はやるべき仕事(作業)がたくさんあります。
今日はやるべき仕事(作業)がたくさんあります。
①は「職業・役割としての仕事」。
②は「作業量としての仕事」。
ポイントは次の通り:
- job=“役割・職種”としての仕事
- work=“労働・作業”としての仕事
この違いにより、使う文脈がまったく変わります。
2. job の意味と使い方
job は「職業・務めている役割・仕事のポジション」を表す可算名詞です。
就職・転職・仕事内容などの文脈でよく使われます。
例文:
① She found a new job last month.
彼女は先月、新しい仕事を見つけました。
彼女は先月、新しい仕事を見つけました。
② My job is to manage the team.
私の仕事はチームを管理することです。
私の仕事はチームを管理することです。
③ He applied for several jobs.
彼はいくつかの求人に応募しました。
彼はいくつかの求人に応募しました。
job の特徴:
- 可算名詞(a job / two jobs と数えられる)
- 職業・ポジション・地位を指す
- 求人や転職の文脈でよく使われる
「どんな仕事をしているの?」と職業を聞きたいときは job を使います。
3. work の意味と使い方
work は「作業・労働・業務全般」を表す不可算名詞です。
終わりのない作業、量としての仕事、タスク全般を指すときに使われます。
例文:
① I have too much work to do.
やるべき仕事が多すぎます。
やるべき仕事が多すぎます。
② He came home after work.
彼は仕事の後に帰宅しました。
彼は仕事の後に帰宅しました。
③ She is working from home today.
彼女は今日は在宅勤務です。
彼女は今日は在宅勤務です。
work の特徴:
- 不可算名詞(×works = 仕事たち、という意味では使えない)
- 作業・労働量・業務そのものを表す
- 動詞 work(働く)としても使われる
量としての“work”はあっても、“jobs”とは数え方が違う点が重要です。
4. 似た英語表現
4-1. task(任務・タスク)
例文
I finished all my tasks.
すべてのタスクを終えました。
I finished all my tasks.
すべてのタスクを終えました。
work を細かく分けた「作業単位」。
4-2. duty(義務・職務)
例文
It’s my duty to report the results.
結果を報告するのは私の職務です。
It’s my duty to report the results.
結果を報告するのは私の職務です。
仕事上の義務や役割に焦点がある語。
4-3. occupation(職業)
例文
His occupation is accountant.
彼の職業は会計士です。
His occupation is accountant.
彼の職業は会計士です。
job よりフォーマルな語で、書類や公的な場面でよく使われる。
5. まとめ
| 表現 | 意味・ニュアンス | 特徴 |
|---|---|---|
| job | 職業・役割としての仕事 | 可算名詞。職種・地位を表す。 |
| work | 作業・労働全般 | 不可算名詞。量・作業内容を表す。 |
job は“ポジション”、work は“作業そのもの”。
2つの違いを理解すると、より自然で正確な英語表現ができるようになります。