however と but は、どちらも日本語では
「しかし」「でも」と訳されるため、英語学習者がほぼ必ず混乱する表現です。
学校英語では、
- but = しかし
- however = しかし(フォーマル)
と説明されることが多いですが、
これだけでは実際の使い分けは身につきません。
なぜなら、however と but の違いは
丁寧さやフォーマル度だけではなく、文の構造・思考の流れそのものに関わっているからです。
この記事では、
- however と but の本質的な違い
- なぜ置ける位置が違うのか
- ネイティブが使い分けている思考
- 会話・文章で迷わなくなる判断基準
を、例文とイメージを交えながら丁寧に解説します。
結論:but は「直結」、however は「一度止めてから転換」
まず結論を整理します。
- but:話をそのままつなげて反転する
- however:一度区切り、視点を切り替えて反転する
言い換えると、
but は会話的
however は論理的
という違いがあります。
1. まずは同じ内容の例文で違いを感じる
行きたかったけど、忙しすぎました。
行きたかったです。しかし、忙しすぎました。
意味はほぼ同じですが、
読み手・聞き手に与える印象は違います。
①は話し言葉に近く、自然な流れ。
②は少し距離を取り、論理的に整理した印象です。
2. but の正体:接続詞として文を直接つなぐ
but は接続詞です。
つまり、
文 + but + 文
という形で、2つの文を直接つなぐ役割を持ちます。
but の特徴
- 文と文を一息でつなぐ
- 会話で非常によく使われる
- 感情や本音が出やすい
その仕事は好きだけど、給料が低い。
ここでは、
- ポジティブ → ネガティブ
が一気につながっています。
but は「話しながら修正する」感覚
but は、
「あ、でも…」
という、日本語の会話感覚に近い接続です。
そのため、
- 感情
- 本音
が混じった表現と非常に相性が良いです。
3. however の正体:文全体を受けて視点を切り替える
however は副詞です。
but のように文を直接つなぐのではなく、
「ここで一度考え方を切り替えます」
という合図の役割を果たします。
however の特徴
- 文を区切って使う
- 論理的・説明的
- 書き言葉で頻出
その計画は良さそうです。しかし、費用が高すぎるかもしれません。
この文では、
- 一度評価を述べ
- 視点を切り替えて問題点を提示
しています。
however は文頭・文中・文末に置ける
however は副詞なので、
位置の自由度が高いのも特徴です。
助けたかったのですが、しかし忙しすぎました。
この柔軟さは but にはありません。
4. 文法構造の違いが「印象の違い」を生む
ここまでを整理すると、
- but:文法的につなぐ
- however:意味的につなぐ
という違いがあります。
だからこそ、
- but は感覚的
- however は論理的
に聞こえるのです。
5. なぜ日本人は however を使いすぎるのか
日本人学習者は、
- however の方が正しい
- but はカジュアルすぎる
と感じがちです。
その結果、
のような、
会話ではやや不自然な文章を作りがちです。
日常会話では、
の方が圧倒的に自然です。
6. 実践的な使い分け基準
迷ったら、次の基準で考えてください。
- 話し言葉・会話 → but
- 説明・文章・レポート → however
さらに、
- 感情・本音 → but
- 整理・分析 → however
という視点も有効です。
7. although / though との違い
however / but と
although / though は混同されがちですが、
- although / though:条件提示
- however / but:評価・判断の反転
という役割の違いがあります。
高かったが、買いました。
条件が先に来るのが although / though です。
8. まとめ:however と but は「思考の切り替え方」が違う
| 表現 | 特徴 |
|---|---|
| but | 直結・会話的・感情寄り |
| however | 区切り・論理的・文章向き |
「しかし」と訳すのではなく、
話をどう切り替えたいか
で選ぶ。
これができるようになると、
however と but は自然に使い分けられるようになります。