「英語がどうしても苦手だ」
「単語も文法も勉強してきたのに、全然話せるようにならない」
こう感じている人は少なくありません。そして多くの場合、
その原因を「自分には語学の才能がないからだ」と結論づけてしまいます。
しかし実際には、英語が苦手な人ほどある共通した考え方を持っており、
それが学習のブレーキになっているケースが非常に多いのです。
この記事では、英語学習でつまずきやすい人が
最初に捨てるべき考え方を一つずつ取り上げ、
なぜそれが成長を妨げるのか、どう考え直せばよいのかを、
具体例とともに掘り下げていきます。
「英語が苦手」は能力の問題ではない
まず、はっきりさせておきたいことがあります。
英語が苦手なのは、能力や才能の問題ではありません。
実際、世界中には英語を母語としないにもかかわらず、
仕事や日常生活で英語を自在に使っている人が無数に存在します。
彼ら全員が特別な語学センスを持っているわけではありません。
違いを生んでいるのは、学び方と考え方です。
そして英語が苦手な人ほど、共通して「捨てるべき考え方」を抱えています。
捨てるべき考え方①「完璧な英語を話さなければならない」
これは、英語学習における最大の呪縛と言っても過言ではありません。
多くの人が、
- 文法を間違えたら恥ずかしい
- 発音がネイティブっぽくないとダメ
- 正しい表現で話さなければ意味がない
と考えています。
しかし、現実の英語使用場面では、
完璧な英語などほとんど使われていません。
I yesterday go there.
(文法は間違っているが、意味は十分伝わる)
ネイティブ同士の会話ですら、文法的に不完全な文は頻繁に使われます。
重要なのは「正しさ」ではなく伝わるかどうかです。
完璧を求めるほど、口は重くなり、アウトプットの量が減り、
結果としていつまでも話せるようになりません。
捨てるべき考え方②「単語をたくさん覚えないと話せない」
英語が苦手な人ほど、「語彙が足りないから話せない」と感じがちです。
しかし、実際の会話で使われる単語は、
驚くほど限られています。
I want to eat something.
Can you help me?
I don’t understand.
これらはすべて、中学レベルの単語だけで構成されています。
大切なのは「難しい単語を知っていること」ではなく、
簡単な単語を組み合わせて使えることです。
単語帳を何冊も終わらせても話せない人がいる一方で、
基本語彙だけで会話を成立させている人もいます。
違いは、暗記量ではなく運用経験です。
捨てるべき考え方③「文法を完璧に理解してから話すべき」
「文法が分かっていないのに話すのは危険だ」
と考える人は少なくありません。
しかし、言語習得の順序は本来、
- 使う
- 間違える
- 後から理解する
という流れです。
子どもが母語を覚える過程を思い出してください。
文法書を読んでから話し始めたわけではありません。
Me go park.(子どもの英語)
→ 通じる → 後から正しい形を覚える
文法は「使った後」に理解する方が、記憶にも定着しやすくなります。
捨てるべき考え方④「ネイティブみたいに話せないと意味がない」
これは非常に根深い思い込みです。
英語を使っている人の大多数は、
ネイティブではありません。
世界の英語使用者のうち、
非ネイティブ話者はネイティブ話者の数倍に上ります。
現実の英語は、
- 完璧でない
- アクセントが混ざっている
- シンプルな表現が多い
という状態が当たり前です。
「ネイティブのように話す」という目標は、
学習初期ではなく、はるか先に置くべきものです。
捨てるべき考え方⑤「間違える=恥ずかしい」
英語が苦手な人ほど、間違いを極端に恐れます。
しかし、語学において間違いは失敗ではなくデータです。
間違えた瞬間に、
- 自分の弱点が分かる
- 修正点が明確になる
- 記憶に強く残る
というメリットが生まれます。
間違いを避けるほど、学習スピードは遅くなります。
上達している人ほど、間違いの数は多いのです。
英語が得意になる人の思考法
英語が得意な人は、次のように考えています。
- 通じればOK
- 簡単な表現を何度も使う
- 間違えたらラッキー
- 完璧は目指さない
この思考法に切り替えた瞬間、
英語は「勉強科目」から「道具」に変わります。
まとめ
英語が苦手な人ほど、
- 完璧主義
- 暗記偏重
- 間違いへの恐怖
といった考え方に縛られています。
これらを一つずつ手放すことで、
英語学習は驚くほど楽になります。
英語は、正しく話すための試験ではありません。
不完全でも使っていい、世界で最も寛容な言語です。
最初に変えるべきなのは、教材ではなく、
考え方なのです。