stop と pause は、どちらも日本語では「止める」と訳されます。
そのため多くの英語学習者が、
- 意味はほぼ同じだと思っている
- どちらを使っても大きな問題はないと感じている
という状態のまま使い続けています。
しかし実際の英語では、この2語は
「時間をどう扱っているか」「再開を想定しているか」
という点で、はっきりと使い分けられています。
この違いを理解していないと、
- 本当は一時的なのに、完全に終わった印象になる
- 再開するつもりがないように聞こえる
- 相手に余計な緊張感を与える
といったニュアンスのズレが生まれます。
この記事では、
- stop / pause の本質的な違い
- 英語話者が時間や行動をどう捉えているか
- なぜ日本人はこの2語を混同しやすいのか
- 会話・仕事・日常で迷わない判断基準
を、「終了」と「途中休憩」という視点から徹底的に解説します。
結論:stop は「行為を終わらせる」、pause は「再開前提で止める」
まずは結論から整理します。
- stop:行動や動作を止める・終わらせる
- pause:行動を一時的に中断する
言い換えると、
stop = 終了を含む停止
pause = 続きがある前提の停止
という違いです。
1. まずは例文で直感的に違いをつかむ
話すのをやめてください。
会議を5分間中断しましょう。
①では、
- 今の行為をやめてほしい
という終了の意思が感じられます。
②では、
- 少し休んだら再開する
という継続前提が明確です。
2. stop の正体:「今の行動を断ち切る」
stop は、
進行中の行動・状態を止める
ことを表します。
重要なのは、
- その行為を続けない
という意思が含まれる点です。
stop が使われる典型的な場面
- 迷惑行為をやめさせる
- 危険を止める
- 習慣・行動を断つ
彼は去年、喫煙をやめました。
この文では、
- 一時的ではない
- もうしない
という意味が自然に含まれます。
3. stop には「戻らない可能性」がある
stop は文脈によって、
- 完全終了
- 長期的な中断
を表します。
そのため、
- stop the project
- stop the service
といった表現は、
かなり重い判断
として受け取られます。
4. pause の正体:「流れを止めて息をつく」
pause は、
一連の流れの途中で、意図的に止める
ことを表します。
ここには必ず、
- 再開する
という前提があります。
pause が使われる典型的な場面
- 会議・話し合い
- 動画・音楽
- 作業の合間
彼女は動画を一時停止しました。
この文からは、
- 後で再生する
ことが自然に想像されます。
5. pause は「時間を管理する」動詞
pause は、
- 考える時間を作る
- 集中力を回復する
といった調整のための停止を表します。
彼は答える前に少し考えました。
ここでは、
- 沈黙
自体が意味を持っています。
6. stop と pause を入れ替えると起こるズレ
この文は、
- 会議を終わらせる?
という誤解を生みやすくなります。
自然なのは、
です。
7. なぜ日本人は stop / pause を混同するのか
日本語の「止める」は、
- 一時停止
- 完全終了
を文脈で処理します。
しかし英語では、
再開の有無を動詞で明確に示す
ため、stop と pause が分かれています。
8. 会話で迷ったときの即断ルール
迷ったら、次を自分に問いかけてください。
- この行動はもう終わる? → stop
- あとで続きがある? → pause
この2択で、ほぼ間違いません。
9. ネイティブが感じる時間感覚の違い
→ 試合は中止・終了
→ 一時中断(再開予定)
この差は非常に大きいです。
10. まとめ:stop は終わる、pause は続く
| 表現 | 意味の中心 |
|---|---|
| stop | 行為・状態を終わらせる |
| pause | 再開前提の一時中断 |
日本語訳に頼らず、
「続きがあるかどうか」
で判断する。
それが、
stop / pause を自然に使い分ける最大のコツです。