「forget to」と「forget doing」は、どちらも forget を使った表現ですが、英語では行動が「実行されたかどうか」で意味が大きく変わります。この記事では、その違いを例文とともに整理します。
目次
結論
結論から言うと、
- forget to + 動詞:やるべきことを「やらずに忘れる」
- forget doing:すでにやったことを「記憶から忘れる」
簡単に言うと、
forget to=未実行、forget doing=実行済み です。
1. forget to / forget doing の違い
まずは例文で違いを確認しましょう。
① I forgot to lock the door.
ドアに鍵をかけるのを忘れました。(鍵はかけていない)
ドアに鍵をかけるのを忘れました。(鍵はかけていない)
② I forgot locking the door.
ドアに鍵をかけたこと自体を忘れました。(実際にはかけている)
ドアに鍵をかけたこと自体を忘れました。(実際にはかけている)
①では行動が行われていないのに対し、
②では行動自体はすでに行われています。
- forget to:行動の前に忘れる
- forget doing:行動の後で記憶を失う
2. forget to の意味と使い方
forget to + 動詞 は、「本来やるべき行動を実行しなかった」ことを表します。
ミス・うっかり・後悔の文脈で頻出です。
例文:
① She forgot to send the email.
彼女はメールを送るのを忘れました。
彼女はメールを送るのを忘れました。
② Don’t forget to bring your ID.
身分証を持ってくるのを忘れないで。
身分証を持ってくるのを忘れないで。
③ He forgot to turn off the lights.
彼は電気を消し忘れました。
彼は電気を消し忘れました。
ポイント:
- 「やる予定だったのに未実行」
- 注意・後悔・指示でよく使われる
- 行動の未完了が問題になる
3. forget doing の意味と使い方
forget doing は、「実際にやったことを覚えていない」という意味です。
記憶・体験・過去の行動にフォーカスします。
例文:
① I forgot meeting her before.
以前彼女に会ったことを忘れていました。
以前彼女に会ったことを忘れていました。
② He forgot saying that.
彼はそんなことを言ったのを忘れていました。
彼はそんなことを言ったのを忘れていました。
③ She forgot locking the door and checked it again.
鍵をかけたのを忘れて、もう一度確認しました。
鍵をかけたのを忘れて、もう一度確認しました。
ポイント:
- 行動はすでに完了している
- 記憶が抜け落ちている状態
- to 不定詞には置き換え不可
4. 似た英語表現
4-1. remember to / remember doing
remember は forget の反対で、to / doing の違いも対照的です。
例文: Remember to lock the door.
鍵をかけるのを忘れないで。
鍵をかけるのを忘れないで。
4-2. fail to(〜し損なう)
fail to は forget to と似て、「やるべきことができなかった」意味です。
例文: He failed to notice the mistake.
彼はそのミスに気づきませんでした。
彼はそのミスに気づきませんでした。
4-3. have no memory of(〜の記憶がない)
have no memory of は forget doing と近い、やや説明的な表現です。
例文: I have no memory of locking the door.
鍵をかけた記憶がありません。
鍵をかけた記憶がありません。
5. まとめ
| 表現 | 意味 | 行動の有無 |
|---|---|---|
| forget to + 動詞 | やるべきことをし忘れる | 未実行 |
| forget doing | やったことを忘れる | 実行済み |
forget to=やっていない、forget doing=やったけど覚えていない。
この区別を押さえれば、意味の取り違えは防げます。