make」と「do」は、どちらも日本語では「する」と訳されますが、英語では使い分けが非常にシビアです。結論から言うと、make は“形あるものを作る・結果を生む”do は“行為・作業を行う”ときに使われます。

この記事では、make / do の本質的な違いと使い分けのコツを、例文とともにわかりやすく解説します。


結論

結論から言うと、

  • make:何かを“作り出す”。結果・産物がある。
  • do:作業・行為・活動を“行う”。結果よりも行為が中心。

つまり、make=結果、do=行為 の違いです。


1. make と do の違い

まずは例文で違いを見てみます。

① make
She made a cake.
彼女はケーキを作りました。(成果物がある)
② do
She did her homework.
彼女は宿題をしました。(行為を行う)

ケーキのように“形ある成果物”が生まれるなら make。
宿題のように“行為そのもの”が中心なら do です。

まとめると:

  • make:形・結果・新しいものを生む
  • do:行為・仕事・義務・作業を行う

2. make の意味と使い方(結果を生み出す「作る」)

make は「作る」「生み出す」が基本で、何かが“出来上がる”ときに使います。

対象が物理的なものでも、抽象的なものでも構いません。

例文:

I’ll make dinner tonight.
今夜は夕食を作ります。
They made a decision.
彼らは決定を下しました。(抽象的な“結果”)
This news made me happy.
このニュースで私は嬉しくなった。(感情という“変化”を生む)

make の特徴:

  • 「作る」「創り出す」「結果をもたらす」
  • 形あるものだけでなく、計画・感情・決定にも使える
  • 「A を B にする」という構文もとれる(make A B)

成果や変化が伴うときは make が自然です。


3. do の意味と使い方(行為・活動を“する”)

do は「行う・作業する・活動する」という意味で、
結果よりも行為そのものに焦点があります。

例文:

I need to do the dishes.
皿洗いをしないといけない。
She did well on the test.
彼女はテストでよく頑張った。
Can you do me a favor?
お願いをしてもいい?

強調したいのは「する」という動作であり、成果物は重視されません。

do の特徴:

  • 家事(do the laundry / do the cleaning)
  • 仕事・タスク(do homework / do a job)
  • 努力・行為(do your best / do well)

「作る」ではなく「取り組む」イメージが do です。


4. 似た英語表現

4-1. create(創造する)

例文
She created a new design.
彼女は新しいデザインを生み出した。

make よりもクリエイティブで芸術的。

4-2. perform(実行する/遂行する)

例文
He performed his duties well.
彼は職務をしっかり遂行した。

do のフォーマル版。ビジネスでよく使う。

4-3. produce(生産する/生み出す)

例文
The factory produces cars.
その工場は車を生産している。

make より規模が大きい、産業的ニュアンス。


5. まとめ

表現 意味・ニュアンス 特徴
make 何かを作る/結果を生み出す 形・成果・変化があるときに使う。
do 行為・活動をする 作業・家事・努力など“行為そのもの”を表す。

make=結果、do=行為。
この基本イメージを押さえるだけで、多くの表現が自然に選べるようになります。