1. はじめに
英会話で「相づち」はできるようになったものの、「リアクションが単調」「反応が薄く聞こえる」と感じたことはないでしょうか。
相づちは「聞いている」サインですが、リアクションは「どう感じたか」を伝える役割があります。
日本語では、表情や空気感で伝えられる部分も、英語では言葉としてリアクションを返すことが求められます。
リアクションが弱いと、興味がない・冷たいという印象を与えてしまうこともあります。
この記事では、ネイティブが日常会話でよく使うリアクションフレーズを、
「ポジティブ」「驚き」「共感」「軽い否定・違和感」などに分けて解説します。
相づちの次のステップとして、会話を一段自然にする表現を身につけていきましょう。
2. ポジティブなリアクションフレーズ
That’s great.
「それはいいですね」「素晴らしいですね」という、非常に使いやすいリアクションです。
That’s great. I’m really happy for you. (それはいいですね。本当に嬉しく思います)
相手の成功や良い出来事に対する基本の反応として覚えておくと便利です。
That sounds nice.
相手の話を聞いて「良さそうですね」と感じたときのリアクションです。
That sounds nice. I’d love to try it. (それは良さそうですね。ぜひ試してみたいです)
実体験でなくても、話を聞いた印象として使えます。
Good for you.
「よかったですね」「あなたにとって良いことですね」という意味です。
You finally finished it? Good for you. (ついに終わったんですか?それはよかったですね)
言い方によっては皮肉に聞こえるため、必ずポジティブなトーンで使いましょう。
I’m happy to hear that.
相手の話に対して、気持ちを込めて喜びを伝える表現です。
I’m happy to hear that everything is going well. (すべて順調だと聞いて安心しました)
ビジネス・日常どちらでも使えます。
3. 驚きを表すリアクションフレーズ
Seriously?
「本気で言ってるの?」という驚きを表します。
Seriously? That’s unbelievable. (本気ですか?信じられません)
Really よりも強い驚きで、カジュアル寄りの表現です。
You’re kidding.
「冗談でしょ?」という意味のリアクションです。
You’re kidding. He actually said that? (冗談でしょう。彼が本当にそんなことを言ったんですか)
親しい間柄で使われることが多いです。
No kidding.
「本当だね」「確かにそうだね」という、驚き+同意のリアクションです。
No kidding. I was surprised too. (本当ですね。私も驚きました)
否定ではなく、同意である点に注意しましょう。
I can’t believe it.
信じがたい出来事に対するリアクションです。
I can’t believe it actually happened. (本当に起きたなんて信じられません)
良い意味・悪い意味のどちらでも使われます。
4. 共感を示すリアクションフレーズ
That must be tough.
「それは大変ですね」と相手の苦労に寄り添う表現です。
That must be tough, working so late every day. (毎日そんなに遅くまで働くのは大変ですね)
自分の意見を押し付けず、相手の立場を尊重します。
I feel you.
「気持ちわかります」というカジュアルな表現です。
I feel you. I’ve been there too. (わかります。私も同じ経験があります)
友人同士の会話向きです。
That sounds stressful.
「それはストレスがたまりそうですね」という共感表現です。
That sounds stressful. How are you dealing with it? (それは大変そうですね。どう対処していますか)
会話を広げやすいリアクションです。
I’m sorry to hear that.
悪い出来事を聞いたときの定番表現です。
I’m sorry to hear that you’re going through this. (そんな状況だと聞いて心苦しいです)
謝罪ではなく、共感を表します。
5. 軽い違和感・否定を含むリアクションフレーズ
I’m not sure about that.
「それについては少し疑問です」というやわらかい否定です。
I’m not sure about that, to be honest. (正直、それについては少し疑問があります)
直接否定せず、意見を保留するニュアンスです。
That’s interesting.
必ずしも賛成ではなく、「興味深いですね」という距離感のあるリアクションです。
That’s interesting. I hadn’t thought of it that way. (興味深いですね。そういう考え方はしていませんでした)
使い方次第で便利なクッションになります。
I see your point, but…
相手を尊重しつつ、別意見を示す前置きです。
I see your point, but I have a different opinion. (言いたいことはわかりますが、別の意見があります)
議論や意見交換で非常によく使われます。
6. 会話を広げるリアクションフレーズ
That sounds interesting.
話題に興味を持っていることを示します。
That sounds interesting. Can you tell me more? (それは面白そうですね。もう少し教えてもらえますか)
相手に話を続けてもらいやすくなります。
How did that go?
相手の経験について詳しく聞くリアクションです。
You had the interview yesterday, right? How did that go? (昨日面接でしたよね?どうでしたか)
関心を示す自然な聞き返しです。
What do you think about it?
相手の意見を引き出すリアクションです。
What do you think about the new system? (新しい制度についてどう思いますか)
一方通行にならない会話を作れます。
7. まとめ
リアクションフレーズは、英語力以上に「会話力」を印象づける要素です。
適切なリアクションがあるだけで、相手は「ちゃんと聞いてもらえている」と感じます。
すべてを使い分ける必要はありませんが、ポジティブ・驚き・共感のリアクションをいくつか持っておくだけで、会話は格段に自然になります。
相づちに慣れてきたら、次はリアクションを一言足す。
それだけで、英会話の手応えが大きく変わってきます。