1. はじめに
英語での会話で意外と難しいのが「終わらせ方」です。話し始めやリアクションはできても、「そろそろ失礼したい」「話を切り上げたい」と思ったときに、どう言えばいいかわからず困った経験は多いはずです。
日本語では空気や間で会話を終えられますが、英語では言葉で区切りを示すのが基本です。何も言わずに立ち去ると、不自然・失礼に見えることもあります。
この記事では、ネイティブが日常会話やビジネスでよく使う「会話を終わらせる英語フレーズ」を、
カジュアル/丁寧/理由を添える/ビジネス向け/オンライン会話
といった場面別に整理して解説します。
自然に会話を締めるための表現を身につけていきましょう。
2. 会話を終えるときの基本構造
英語で会話を終えるときは、次の流れが一般的です。
- ① 終わりを示すサイン
- ② ポジティブな一言(感謝・感想)
- ③ 別れのあいさつ
この3点がそろうと、唐突さがなく自然に聞こえます。
3. カジュアルに会話を終えるフレーズ
I should get going.
「そろそろ行かないと」という定番表現です。
I should get going. It was nice talking to you. (そろそろ行かないと。話せてよかったです)
理由を言わなくても自然に成立します。
I gotta run.
「行かなきゃ」という非常にカジュアルな言い方です。
I gotta run. Talk to you later. (行かなきゃ。また後で話そう)
友人同士の会話向きです。
I’ll let you go.
「そろそろ解放しますね」という相手を気遣う表現です。
I’ll let you go. I know you’re busy. (忙しいと思うので、この辺で)
電話や長話の締めに使われます。
Anyway, ~
話題を締めに向かわせる合図です。
Anyway, I should head out now. (とにかく、そろそろ出ますね)
つなぎフレーズとして非常に便利です。
4. 丁寧に会話を終えるフレーズ
I should probably get going.
I should get going を少し丁寧にした言い方です。
I should probably get going. Thank you for your time. (そろそろ失礼したほうがよさそうですね。お時間ありがとうございました)
日常・仕事どちらでも使えます。
It was nice talking to you.
会話を締める定番フレーズです。
It was nice talking to you. Have a great day. (お話しできてよかったです。良い一日を)
単体でも締めとして使えます。
I won’t take up any more of your time.
「これ以上お時間を取りません」という丁寧な表現です。
I won’t take up any more of your time. Thanks again. (これ以上お時間を取りません。ありがとうございました)
ビジネス寄りの言い方です。
5. 理由を添えて会話を終えるフレーズ
I have to get back to work.
「仕事に戻らないと」という理由付きの表現です。
I have to get back to work. Let’s talk later. (仕事に戻らないと。また後で話しましょう)
オフィスでよく使われます。
I need to run to a meeting.
次の予定を理由にします。
I need to run to a meeting. Thanks for the chat. (会議があるので失礼します。お話ありがとうございました)
相手も納得しやすい理由です。
I should head out now.
移動を理由にした自然な締めです。
I should head out now. See you tomorrow. (そろそろ出ますね。また明日)
時間切れ感を自然に出せます。
6. ビジネスシーンで使える締めフレーズ
Let’s continue this later.
話題を先送りしつつ締める表現です。
Let’s continue this later. I’ll follow up by email. (この話はまた後ほど。メールでフォローします)
話を途中で切るときに便利です。
I appreciate your time.
感謝を伝えて締めます。
I appreciate your time. Looking forward to our next meeting. (お時間ありがとうございます。次回もよろしくお願いします)
非常にフォーマル寄りです。
We’ll be in touch.
「また連絡します」という締めの定番です。
We’ll be in touch. Have a good day. (また連絡します。良い一日を)
会話終了のサインとして機能します。
7. 電話・オンライン会話での締めフレーズ
I’ll talk to you later.
「また後で話しましょう」という定番表現です。
I’ll talk to you later. Bye. (また後で話そう。じゃあね)
電話・オンラインどちらでも使えます。
Thanks for calling.
電話を締めるときの一言です。
Thanks for calling. Take care. (お電話ありがとうございました。では)
ビジネス電話でも自然です。
Let’s catch up soon.
「また近いうちに話そう」という前向きな締めです。
Let’s catch up soon. It was great talking to you. (また近いうちに話しましょう。話せてよかったです)
関係性を保つ締め方です。
8. 避けたほうがよい終わらせ方
次のような終わらせ方は、不自然に聞こえることがあります。
- 突然無言で立ち去る
- 理由もなく会話を遮る
- Yes / OK だけで終える
一言クッションを入れるだけで、印象は大きく改善します。
9. まとめ
英語で会話を終えるときは、「終わりの合図+感謝や一言」をセットで使うことが重要です。
ネイティブは、会話を切ること自体よりも、その切り方を重視しています。
まずは I should get going / It was nice talking to you / Let’s talk later など、
使用頻度の高い表現から自然に使えるようにしましょう。
会話の締め方を身につけることで、英語でのやり取り全体が一段スムーズになります。
最後まで感じの良い印象を残せるよう、ぜひ実際の会話で使ってみてください。