「英語が話せる人は、やはり特別な単語や難しい文法を大量に覚えているのだろう」
英語学習をしていると、そう感じる瞬間があるかもしれません。
しかし実際に英語が話せる人たちの頭の中を覗いてみると、
多くの学習者が想像している状態とは大きく異なります。
英語が話せる人は、何でも知っている人ではありません。
むしろ、
- 覚えているものは驚くほど限定的
- 覚えていないものを恐れない
という共通点を持っています。
この記事では、英語が話せる人が意識的・無意識的に覚えていることと、
逆に覚えようとしていないことを整理し、
英語学習の努力を成果につなげる視点を解説します。
英語が話せる人が「必ず覚えているもの」
まずは、英語が話せる人が共通して持っている要素から見ていきましょう。
① よく使われる基本動詞とその使い回し
英語が話せる人は、難解な動詞を大量に覚えているわけではありません。
むしろ頻繁に使うのは、
- get
- take
- make
- go
- come
- give
といったごく基本的な動詞です。
get tired / get ready / get better
take a break / take time / take care
ポイントは、1つの単語を何通りにも使うという感覚です。
単語数を増やすよりも、
「同じ単語でどこまで表現できるか」を重視しています。
② 型としてのフレーズ
英語が話せる人は、文章を一から組み立てていません。
よく使われる型を、そのまま引き出します。
I think (that) …
It depends on …
The reason is …
これらは文法知識というより、
会話用の部品として記憶されています。
英語が話せる人ほど、
「正しく作る」より「すぐ出る」ことを優先します。
③ 音と一緒に覚えた英語
英語が話せる人の記憶は、文字だけではありません。
単語やフレーズを音のかたまりとして覚えています。
What are you doing? → /wʌrə juː ˈduːɪŋ/
(ワラ ユー ドゥーイン)
発音を完璧に真似する必要はありませんが、
音の流れを知っているかどうかは、
聞き取りと発話の両方に大きく影響します。
英語が話せる人が「覚えていないもの」
次に、多くの学習者が必死に覚えようとしている一方で、
英語が話せる人が意外と気にしていないものを見ていきます。
① 難解な単語や専門的な語彙
英語が話せる人は、難しい単語を知らないことを恐れません。
分からない単語が出てきたときは、
- 簡単な言葉で説明する
- 言い換える
- ジェスチャーや例を使う
といった手段を自然に使います。
I don’t know the word, but it’s like a small machine.
(単語が分からなくても会話は続く)
「知らない=話せない」という発想自体を持っていません。
② 文法用語や細かいルール
英語が話せる人は、
- 現在完了の名称
- 関係代名詞の分類
などを説明できないことがよくあります。
しかし、それでも正しく使えます。
理由は単純で、
ルールではなく使用例で覚えているからです。
頭の中では、
「この形はよく聞く」「この言い方は自然」
という感覚が優先されています。
③ 完璧な英語
英語が話せる人ほど、
自分の英語が不完全であることを理解しています。
だからこそ、
- 間違えながら話す
- 途中で言い直す
- 相手の反応を見て調整する
ことができます。
完璧さを目指して沈黙するより、
不完全でも話すことを選びます。
覚え方の違いが「話せる・話せない」を分ける
ここまで見てきたように、
英語が話せる人とそうでない人の差は、
- 記憶量
- 才能
ではありません。
何を覚え、何を捨てているかの違いです。
英語が話せる人は、
- 使うものだけを覚え
- 使わないものを手放し
- 足りない部分は工夫で補う
という選択を無意識にしています。
これから覚えるべきことを見直そう
もし今、英語学習で苦しさを感じているなら、
- 覚える量が多すぎないか
- 使う前提で覚えているか
を一度見直してみてください。
英語は、知識のテストではありません。
使うための道具です。
まとめ
英語が話せる人は、
- 基本的な単語とフレーズを深く覚え
- 音と一緒に英語を身につけ
- 完璧さを求めすぎない
という共通点を持っています。
逆に、
- 難解な単語
- 細かすぎるルール
- 完璧な表現
には執着しません。
覚えるものを減らし、
使うものを増やす。
それが、英語を話せるようになる人たちの共通した選択です。